包装紙、シュレッダー屑、古くなった見本紙、印刷過程で出る廃紙。
弊社の活動の中で、どうしても出てしまう紙の廃材。
一度は役目を終えたけれど、まだまだ使えそうな気がする。
まだ使えそうな廃材を捨ててしまうのは、もったいない。
そんな想いを抱えたメンバーが立ち上げたプロジェクト。
それが、T2 UPCYCLE PROJECT “RE+”
(リプラス)。
『RE』はさまざまなコトバに含まれる
「もういちど」という想いを集約したもの。
そしてもういちど、廃材に命を吹き込む時に私たちならではのアイデアを『+』したい。
そうして生まれたプロダクトを、印刷工場 “WORKS STUDIO T2”から発信する。
この名前には、そんな想いが込められています。
印刷を生業としてきたスタッフが持つ知識と経験。
多くの商業印刷に関わってきたデザイナーの感性。
品質にこだわり続けてきた印刷職人の技術。
これらを組み合わせれば、きっと、少しずつでも、未来は変えられるはず。
日本は世界第三位の紙生産国。
個人消費も世界平均を大きく上回っています。
生産者としてのつくる責任、そしてつかう責任を果たしたい。
そんな気持ちで、廃材と真摯に向き合い、新しい活路を見出す。
T2 UPCYCLE PROJECT ”RE+”では廃材の再利用を通じて
いま、私たちに出来ることに取り組んでいきます。
印刷用紙を汚れや湿気等から守るために包むクラフト紙を
「ワンプ紙」と呼んでいます。
一部に防水加工も施されているため、印刷用紙を取り出した後は
廃棄されるしかなかったこの「ワンプ紙」が工場スタッフの手で
一部一部丁寧に再生され、手提げ袋として生まれ変わりました。
ワンプ紙の選定
規格サイズへ断裁
寸法出し
折り作業と貼り作業
企画書や業務上の指示書など、
使用後はシュレッダーしていた用紙をUPCYCLE。
これまでプラスチックケースが使われていた名刺ケースに着目し、
「パルプモールド」という、立体成型手法を用いて
その用紙を主原料に名刺ケースを作成しました。
紙の風合いがあり、よりエコな名刺ケースへと生まれ変わりました。
パルプモールドとは
古紙などを主原料にした紙製の立体成型品です。
馴染み深いのは卵のパッケージで包装緩衝材や各種容器に活用されています。
紙独特の風合いや素材感などの個性も持ちつつ、
生分解性があり土に還るためエコなプロダクトとして注目をされています。
自社工場の印刷過程で出る廃紙を原料に
オリジナルのリサイクル用紙を製作しました。
当社の名刺はこのリサイクル用紙を採用しており、
環境負荷を減らし、循環的な社会に貢献しています。
名刺に限らず、今後様々な紙媒体への活用を考えています。
特色インキは廃棄されるケースが多かったため
下記のように様々な色のインキを混ぜ合わせ
黒(スミ)インキとして再生しました。
但し、どの色のインキでも良いということではなく、
色の三原色をベースに練り混ぜます。
印刷現場で色を扱う社員の熟練された経験が活きる
リサイクル活動と言えます。
廃棄寸前のインキの選定
インキをパレットに移します
(赤、青、茶、シルバー、ゴールド、スミ、緑)
混ぜ合わせると黒(スミ)インキの完成
印刷各種に再利用
#1同様にワンプ特有の表面加工を利用して
熱圧着にもチャレンジしました。
PP製のクリアファイルから、
秘密を守れるクリア(透明)じゃないファイルに。
PP材の利用を減らし、廃材の再利用で生まれた
環境にやさしいリサイクルファイルです。